1962年公開、クリス・マイケル監督の「ラ・ジュテ」です。
第三次世界大戦後のパリが舞台で、放射能汚染された地上
から生活圏を地下に移し、現状回復の為に捕虜を被験者に
して人体実験をしている。被験者にタイムトラベル(別の
時代に飛ばす)させて現状回復の為のエネルギーを持ち
帰らせる実験だが、多くの被験者が失敗し身をほろぼした。
全編モノクロのSF映画で、モノクロ写真を連続して映す
「フォトロマン」という技法も特徴的です。
クリス・マイケルは写真家でもあるので、フォトロマン
の技法も相まって写真集のような作品に仕上がっています。
テリー・ギリアム監督の「12モンキーズ」の原案になった
事でも有名です。上映時間は30分程の短編ですが、必見
の価値ありです。機会がありましたら是非ご覧下さい。
roma 道又 貴之